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コロナショック:今後の見通し

コロナショック:今後の見通し

  2021.08.14

・日本でのコロナ感染者数の急激な増加が収まらない。8月13日時点で東京の新規感染者は5,700人を越えたようだ。

 

・今後の見通しに関しても、日本の報道は有益な情報(シグナル)とそれ以外(ノイズ)が入り交じっており、切り分けるのが難しい。

 

・ここでは海外の情報源を紹介しておく。彼らの予測は、モデルに基づいており、いわゆる日本的忖度に左右されないから、判断材料として使える。

 

1)アメリカ・ロスアラモス国立研究所の予測

 

https://covid-19.bsvgateway.org/#long-term-forecast

・最新の予測によると(2021年8月8日)、日本の感染者数は実績で103万人となった。

 これが6週間後には、117万人に増大すると予測している(90%信頼区間は114万人から120万人)。

 

2)アメリカワシントン大学ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)による予測

 

・最新の発表(2021年8月5日)によると、2021年12月1日時点で、コロナによる日本の死者数は3万2千人弱と予測している(現時点の死者数は1万5千人程度)。

 

・いずれの予測も今後の感染者数の増加を見込んでいる。これまでコロナショックは1年程度で収束するとみられていたが、そうはならず、当分の間コロナとつきあう覚悟が必要なようだ。基本姿勢として、アフター・コロナでなくウィズ・コロナで行かねばならない。

 

3)小野昌弘氏のツイッター

https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20210720-00248887

https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20210726-00249850

 

・小野先生は京大出身の医師で、現在英国のインペリアル・カレッジに所属している。

インペリアル・カレッジといえば、昨年4月のファーガソン教授の論文を思い出す。この論文に関しては、さまざまな論議があったが、いずれにせよコロナを論理的に読み解くという試みでとしては、非常に役立った。この学校は世界のコロナ研究の中心地の一つだ。

・小野先生のツイッターを見れば、コロナの最新情報が日本語で読める。

 

・残念ながら、政府のコロナ対策はあまり完璧とはいえない。われわれ庶民は、こうした世界の最新情報を利用することで、自ら健康を守って行かねばならないだろう。