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原油高、円安との今後日本経済

 原油高、円安と今後の日本経済

  211114

・最近原油や天然ガスが再び高騰し始めている。その原因はさまざまいわれているが、どれもあまり説得性があるようには思えない。むしろ、この変化をフェーズシフトで考えたほうがよさそうだということだ。つまり原油市場が、低原油価格のフェーズから高原油価格のフェーズにシフトしたと考えることができる。この場合シフトパラメーターは何かということが問題になるが、これについてはもうちょっと考えてみたい。ひとつの可能性は需給ギャップではなく、欧米対産油国の政治力のバランスだ。

 

・またコロナショックも、ヨーロッパの動向を見る限り、年末から再燃しそうだ。アメリカの世界経済に対する指導力にも陰りがみえる。日本政治も先の見えないまま漂流を続けている。

 

・こうした状況で日本経済はどうなるのか。手持ちのシミュレータを使って、その動向を2025年まで計算してみた。結果は図の通りである。

 

・ここでは以下のような基本想定を置いた。原油価格は2023年ごろまで上昇し、それから下落する。日本の為替レートは緩やかに円安方向に向かう。アメリカの金利上昇を受けて、日本の金利も上昇し始め、1%台となる。

 

・このとき日本経済は、コロナショック後のリバウンドはあまり大きくなく成長率は1%未満を続ける。物価は徐々に上昇を続けるが、賃金の伸びが低いため、企業者物価は高止まりするものの消費者物価の伸びは鈍化する。

 

・政府のプライマリーバランスは悪化し、対GDP比でマイナス5%弱となる。また失業率は3%代後半で高止まりする。

 

・詳しい結果を必要な方は、yosokupro_gmail.com(_を@に変更)まで問い合わされたい。