コロナウィルス:今後の動向
2022.08.13
・ワシントン大学IHME(保健指標評価研究所)によれば、日本の場合、コロナウィルスによる今回のピーク(死亡率)もそろそろ峠を越えたようだ。
・それにしてもいつまでこの状態は続くのだろうか。最新の知見を2つほど紹介する。
・英国の場合、秋と冬にふたたび感染の波が訪れるとみている。つまりコロナはインフルエンザのように季節疾患にならず、今後も何回もこうした波が訪れることになるのかもしれない。
・従来はコロナウィルスはいずれインフルエンザのような季節病に落ち着くとみられていたが、現実にはそうはならないとハーバード大のキッスラー博士(DR.Stephen Kissler)は述べている。
・ただし朗報は、死亡につながるような重大疾患になるのは、体の弱い人に限られるようだ。
・対策としては、ローテクだが、室内の換気促進、マスクの着用なども有効なようだ。現在、変種にも有効なワクチンが開発中であり、これが世に出れば、事情は変わるだろう。
・もう一つの情報は、イエール大学の研究者による数学モデルを使った研究だ。それによるとコロナウィルスによる今回の感染爆発が、インフルエンザのような地域病に落ち着くのは2024年ごろであるという。これに従えば、われわれは少なくともあと2年は、今のような警戒態勢を続けなければならないことになる。
・いずれにせよ、コロナウィルスによる感染爆発は、すぐには収まらない。われわれは、それとの共存をしばらく続ける覚悟が必要なようだ。
(参考)
・IHME予測、https://covid19.healthdata.org/japan?view=daily-deaths&tab=trend
・Hannah Devlin,"The Way it's palying out is unexpected':UK faces up tp changing waves of Covid",The Guardian,July.17,2022
・Mallory Lockiear,"For COVID-19,endimic stage could be two years away",Yale News,July,05,2022