F35無用論?
2025.01.11
・F35戦闘機はアメリカ・ロッキード・マーチン社の開発によるもので、日本の主力戦闘機でもある。
・これに対して、イーロン・マスク氏が、その有効性に疑問を投げかけている(some idiots are still building manned fighter jets like F-35)。その主旨は自立型ドローンが発達している今日、有人型戦闘機が必要であるかどうかだ。
・ドローン開発企業のAuterion社のアメリカCEOのロレンツ・マイヤー氏は「メインフレームコンピュータがパソコンやスマフォにとってかわられたのと同じように、無人で使い捨て可能なシステムが存在する現在、こうした大型の有人プラットフォームは有効か」と疑問を投げかけている。
・つまり戦闘機にもIT革新の波が押し寄せているわけだ。ネットフリックスやアマゾンの例を見るまでもなく、IT革新は一瞬にして、現場を変えてしまう。今では山奥に住んでいても、なんでもアマゾン経由で買い物ができる。またネットフリックスを使えば、好きな番組をいつでも、続きからみることができる。それが今日では当たり前になっている。
・日本は次期戦闘機の開発を英国などと組んでおこなうようだが(英国BAEシステムズ、イタリアのレオナルド、日本の三菱重工業)、果たしてこの技術革新のスピードに追いついていけるかどうか。イーロン・マスク氏が、トランプ次期大統領との密接な関係を利用し、政府にも参画し始めている(DOGE)だけに、彼の発言を単なる野次馬的発言ととらえてはならないだろう。
(参考)
・Sylvia Pfeifer,"Elon Musk's attack on F-35s fuels debate over fighter jets",FT,Dec.17,2024
・NHK、「次期戦闘機共同開発 事業本格化へ 日本はデザイン担う方向」2024.12.29
・Alistair MacDoNald,”The New Frontier for Drone Warfare is Deep Underwater”,WSJ,Jan.6,2025
・徳田八郎衛、「間に合わなかった兵器」、光人社NF文庫、2001