本ページでは、e予測シリーズのうちエネルギー・CO2シミュレータ(e予測ENE/CO2シミュレータ)についての情報を掲載しています。
・本アプリは、
2050年までの日本マクロ経済、産業構造、エネルギー需給ならびにCO2排出量を計算
するツールです。
3つのモデル(日本マクロ経済、産業構造、エネルギー需給)が連動して動く設計になっています。
・これまで経産省や環境省の発表するエネルギー見通しやCO2排出量の計算では、
マクロ経済(例:成長率、原油価格など)や産業構造(例:粗鋼生産量、業務用床面積)などに
簡単な想定を置き、その上で精密なエネルギー・環境モデルを動かして、
省エネ政策やCO2抑制策を検討するものでした。
・現在、日本では経済低迷の長期化に加え新型コロナ等これまで予想しなかった状況に直面しています。
これは日本経済が高齢化の影響を受け、さらに急速に進みつつあるIT革新の波を乗り切れていないため
に生じていることです。
・こうした状況でエネルギー環境問題を考えるには、
マクロ経済の変化や産業構造の変化を踏まえたエネルギー需給の算定が必要になります。
たとえば原油価格が変動すれば、マクロ経済にインパクトがあるだけでなく、
エネルギー需給にも大きな影響が及びます。
また鉄鋼や化学など重厚長大産業の空洞化は、産業用エネルギー需要の行方を大きく左右します。
・本アプリでは、こうしたマクロ経済の変化や産業構造の転換とエネルギー需給を同時に
計算する仕組みになっており、この意味で、従来型のエネルギー・環境モデルと一線を画します。
・このソフトを利用することで、これからますます難しさを加える日本のエネルギー環境問題解決に、
さまざまな可能性を開くことができれば、ソフト開発者としてこれ以上の喜びはありません。
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(参考)
室田泰弘、「2050年の日本経済とCO2排出量の計算:IT革新のインパクト」、第37回エネルギーシステム・経済・環境カンファレンス発表論文
・本ソフトは、エネルギー環境問題に興味のあるすべての人が利用可能できることを目指しています。
したがって以下のような特色を持ちます。
・総合性:これは上にも述べたことですが、マクロモデル、産業構造モデル、エネルギー需給モデル
が組み合わされ、同時に解くことができる仕組みとなっています。
・高速性:IT革新はコンピュータ・パワーを大幅に強めました。
本ソフトはこれをフル活用することにより、計算の高速化を図っています。
・アクセス容易性:本ソフトは基本的に誰でもが利用可能です。
ウィンドウズ環境(Windows10)のパソコンがあれば、
だれでも使えます。そして自分なりの解を模索してみてください。
e予測ENEbyCO2_Y21シミュレータについて、主な3つの機能をご紹介します。
e予測フィーリングの画面では、GDP、エネルギー価格、再生エネルギー導入という3つの関係について、ユーザーがつまみを動かしながら理解してもらうのが、狙いです。この機能を使い、感覚をつかんでから実際の計算に入るのがおすすめです。
ユーザーが実際に想定を行い、計算結果を求めることが可能な機能です。
ここでは、作業の進行に合わせて画面が切り替わります。
まずは「実績データ」の表示画面です。
日本の主なマクロデータ、産業データ、エネルギーデータの実績データが表示されます。
次に「外生値の設定」画面です。
2050年までの予測を行うための想定をユーザーはスライダーを動かして設定することが可能です。
各想定の設定完了後、アプリによる計算が行われます。
最後に「計算結果」の表示画面です。
計算結果は以下の2つの形で表示されます。
一つは「主要変数の予測結果」です。
マクロ、産業、エネ毎に各分野の主要変数の予測結果がコンパクトに表示されます。
各分野のポイントとなる変数に焦点を当てています。
もう一つは「詳細表の結果表示」です。
マクロ、産業、エネ毎に詳細表がテーブル形式で表示されます。
以上の計算結果と既にBAU(標準予測)の比較を行う「ケース間比較」機能も収録されています。
この機能を使うことで、ユーザーは想定値を変更したケースとの比較を自由に何度でも行うことが可能です。
その他詳細な内容については、アプリに同梱されているマニュアルをご参照下さい。
SLIMケースの画面では、IT革新が進み、EVやソーラー(オフグリッド)、が普及したケースの計算結果を掲載しています。この画面ではユーザーは計算結果のみご覧いただけます。
PRO版製品価格は以下の通りです。
原則ダウンロード形式でのご提供となります。
PRO版のお申込みはこちらのページとなります。